前回はテクスチャとエフェクトについて説明しました。
エクスプローラは英語でexplorerと書き、探検家といった意味があります。
その名の通り、エクスプローラを使えばゲーム制作をする上で必要な情報をすぐに手に入れることができます。
- エクスプローラとは
- エクスプローラの表示/非表示
- オブジェクトについて
- エクスプローラの内容
- Workspace(ワークスペース)
- Players(プレイヤーズ)
- Lighting(ライティング)
- MaterialService(マテリアルサービス)
- ReplicatedFirst(レプリケーテットファースト)
- ReplicatedStorage(レプリケーテットストレージ)
- ServerScriptService(サーバースクリプトサービス)
- ServerStorage(サーバーストレージ)
- StarterGui(スタータージーユーアイ)
- StarterPack(スターターパック)
- StarterPlayer(スタータープレイヤー)
- Teams(チームス)
- SoundService(サウンドサービス)
- Chat(チャット)
- TextChatService(テキストチャットサービス)
- まとめ
エクスプローラとは
ゲーム上の情報を1つの場所にまとめたものでプログラミングをするときなどに多く使用します。また、これまでは3Dビューポート上でモデルを選択していましたがエクスプローラ上から選択することもできます。
エクスプローラの表示/非表示
エクスプローラを表示するには『表示』タブの表示にあるエクスプローラをクリックします。
非表示にしたい場合にはもう一度同じ場所をクリックしてください。
基本は表示したままの方がいいと思います。
オブジェクトについて
エクスプローラの中身に入る前に『オブジェクト』という用語について理解しましょう。オブジェクト(Object)は『もの』を表す英語です。Robloxだけでなく様々なプログラミングで使われていますが、なかなか理解しづらい用語です。
例えば、パーツやモデルはオブジェクトです。この後出てきますが大気や空など目には見えないものもオブジェクトです。また、Robloxではサーバーや音、GUIなどもオブジェクトです。
難しいですね。ですが、これらには共通点があります。それはプログラミングで操作できるものであるということです。迷ったらプログラミングで操作できるかどうか考えてみましょう。
エクスプローラの内容
Workspace(ワークスペース)
ワークスペースの役割は3Dビューポート内に存在するパーツやモデルなどの管理です。地球のマークの左に三角マークがありますが、これをクリックするとワークスペースの下に画像のようなものが出てくると思います。
赤枠で囲った部分がワークスペースの中身です。プログラミングの時に詳しく説明しますが画像のようにワークスペースの中にあるものを『ワークスペースの子』という表現で表すことがあります。例えば、Cameraはワークスペースの子であるといいます。逆にCameraの親はワークスペースであるということもできます。
Camera(カメラ)
Cameraはその名の通り、ゲーム上のカメラを表すオブジェクトです。3Dビューポート内には色々なモデルを置くことができますが、実際のゲームではカメラを通した画面が表示されているということを頭に入れておくといいでしょう。
Terrain(テレイン)
Terrainは日本語で地形を表す英語です。地形を表すオブジェクトであると思ってもらえれば大丈夫です。
SpawnLocation(スポーンロケーション)
Spawnは発生させる、Locationは場所や位置といった日本語で表される英語です。
つまり、ゲーム開始時や復活時にプレイヤーが出てくる位置(スポーン地点)に関するオブジェクトです。
Robloxではこのモデルがスポーン地点となります。
このモデルを削除してみてください。エクスプローラからSpawnLocationが消えたのがわかると思います。もう一度配置したい場合はツールボックスウインドウからNeutral Spawn Locationを選択してください。
ツールボックスウインドウがわからない人はこちらの記事を読んでみてくださいね。
Baseplate(ベースプレート)
Baseplateは3Dビューポート内の床のように見える灰色のパーツのことです。実はこれ自体もパーツだったのです。
通常のパーツであれば3Dビューポート内で選択して削除できますが、ベースプレートは特別でワークスペースからしか削除できません。消したい場合はワークスペース上のベースプレートを右クリックして『削除』をクリックしましょう。
ただし、ベースプレートを消した状態でテストプレイをすると落下してダメージを受けてしまいます。
Players(プレイヤーズ)
Playersはその名の通り、プレイヤーとなるモデルのことです。基本は自分のアバターがプレイヤーとして表示されることになります。
Lighting(ライティング)
Lightingはマークからわかるようにライトを表すオブジェクトです。以下のものがライティングの子として存在します。
Atmosphere(アトモスフィア)
Atmosphereは大気を表す英語ですから、その名の通り大気を指すオブジェクトです。
Sky(スカイ)
Skyは空を表す英語ですから、空を指すオブジェクトです。
Bloom(ブルーム)
Bloomはここでは照り輝くといった意味の英語です。これは正確にはエフェクトの一種で、より明るい光を放射する効果があります。
DepthOfField(デプスオブフィールド)
DepthOfFieldは日本語で『被写界深度』という意味の英語です。被写界深度とはカメラの専門用語で簡単に言うとピントが合っているように見える範囲のことです。
Robloxでは遠くのものをぼかしたりする効果があり、リアリティを高めることができます。ちなみにこれもエフェクトの一種です。
SunRays(サンレイズ)
SunRaysは太陽光線を表す英語です。これもエフェクトの一種で太陽の周りに光の輪を映し出す効果があります。
MaterialService(マテリアルサービス)
MaterialServiceはマテリアルを管理するものです。materialは日本語で材料を表す言葉なのでマテリアル=テクスチャと思ってもらって構いません。基本的にプログラミングで操作する際に使います。
ReplicatedFirst(レプリケーテットファースト)
ReplicatedFirstは最初にコピーされるものといった意味を持ちます。ReplicatedFirstの子として入れたプログラムは一番最初に読み込まれるので、ロード画面や説明などを表示する際に使います。
ReplicatedStorage(レプリケーテットストレージ)
ReplicatedStorageはコピーされて保管されるものという意味を持ちます。ユーザーの機器(クライアント)にプログラムをコピーして実行されます。クライアントでの変更はクライアント側にのみ保存され、サーバーには反映されません。ModuleScriptというプログラムやサーバーとクライアントの両方から使われるようなオブジェクトを使用する際に使います。
ServerScriptService(サーバースクリプトサービス)
ServerScriptServiceはクライアントにコピーすることなくプログラムを実行します。ゲーム全体をコントロールする用途で使われることが多いです。例えば、入退室や死亡時のプログラムなどです。
ServerStorage(サーバーストレージ)
ServerStorageはサーバーからのみ使われるようなプログラムを使用する際に使います。クライアントにはコピーされません。
StarterGui(スタータージーユーアイ)
StarterGuiはGUI起動器とかGUIを始めるものみたいな意味を持ちます。基本的にこの中にGUIに関するプログラムを入れておきます。実行されるとStarterGuiの中身が丸ごとPlayerの子であるPlayerGuiにコピーされます。
StarterPack(スターターパック)
StarterPackは主にプレイヤーがスポーンしたときに持っておくアイテム(ツール)に関するものです。
StarterPlayer(スタータープレイヤー)
StarterPlayerはプレイヤーがスポーンした際に実行されるプログラムやキャラクターモデルを保管しておくものです。
Teams(チームス)
Teamsはゲーム内のユーザーをチームに分けるときに使います。
SoundService(サウンドサービス)
SoundServiceはゲーム内の音声に関することを設定するときに使います。
Chat(チャット)
Chatはゲーム内のチャットに関することを設定するときに使います。
TextChatService(テキストチャットサービス)
TextChatServiceはテキストチャットに関することを設定するときに使います。
まとめ
エクスプローラはゲーム内の様々なオブジェクトを一括管理できるものです。
今回は基本編ということでざっくりとした紹介でしたが、今後より詳しく説明していきたいと思います。
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