前回はプロパティについて説明しました。
地形エディタとは
その名の通り、地形を編集することができるツールです。Robloxに限らずゲームでは様々な地形が登場します。それを1つ1つパーツの組み合わせで作っていくのは現実的じゃないですよね。地形エディタを使うことで時間短縮につながり、簡単に地形を作ることができます。
地形エディタの表示/非表示
地形エディタを表示するには『ホーム』タブの地形にある『エディタ』または『表示』タブの表示にある『地形エディタ』をクリックしてください。
地形エディタの使い方
地形エディタには『作成』『地域』『編集』という3つのタブがあります(地域は翻訳ミス?)。それぞれの使い方について解説します。
作成
作成する
作成するをクリックすると画像のようなプロパティが出てきます。
位置は作りたい地形の位置を、サイズは作りたい地形の大きさを設定できます。
素材の設定では作りたいバイオーム(地形の特徴のようなもの)を選択できます。バイオームは複数選択することもでき、その場合はランダムに配置されます。
蒔くはおそらくseedの誤訳で、マインクラフトをやったことがある人はなじみ深いかもしれませんがseedを変えることにより地形をランダムに生成することができます。同じseedであれば何回作成しても同じ地形が生成されます。
seedについて
seedについてもう少し詳しく解説します。興味のない方は読み飛ばしてもらって構いません。
Robloxに限らず様々なゲームエンジンでは数式を使うことで地形を生成しています。中学生以上の人は数学で関数というものを習ったかと思います。関数とはある入力をいれると何らかの処理をして1つの出力が返ってくるというものでした。例えば、y=2x+1のxを入力、yを出力とするとxに1を入れた時はyが3となって返ってきます。xに2を入れるとyは5となって返ってきます。
これは簡単な例でしたが、基本は変わりません。地形を生成するための関数にも何らかの入力をいれる必要がありますね。そこで入力として使われるのがseedというわけです。関数が同じであれば同じ入力に対して同じ出力が出てくるはずです(そうでないと関数じゃないので)。つまり、seedが同じであれば出てくる地形は同じものになるというわけです。
テキサス大学が地形生成に関して資料を公開していましたので興味がある人は読んでみて下さい。
https://www.cs.utexas.edu/~theshark/courses/cs354/lectures/cs354-21.pdf
インポート
インポートではHeightmapに画像を選択し、素材を選ぶことでその素材で画像の通りのマップをつくることができます。文章だとわかりづらいので実際に使ってみましょう。
今回はHeightmapに”いらすとや“さんからお借りしたこちらの画像を使ってみます。そのままのサイズだと大きすぎるので画像サイズ(619, 697)の半分の(309, 348)にします。これでxとzの値は決まりました。地形は3Dなのであとはyの値を決める必要があります。これは自由に決めてもらって構いませんが今回は64を指定します。つまり、(x, y, z)=(309, 64, 348)を入れてください。
また、素材はレンガを使ってみます。準備できたら『作成する』をクリックしましょう。
画像の通りに地形をつくることができましたw
これを応用すれば自分でデザインした地形通りに生成することができます。
但し、他の人が描いたイラストや画像を勝手に使うのは著作権侵害になる場合があります。基本は自分が描いたイラストやマップ、画像を使うようにしましょう。なお、今回使用させていただいた”いらすとや”さんの画像はフリー素材として公開されているものです。フリー素材であっても利用規約をよく読んで使うようにしましょう。
消す
『消す』をクリックすると生成した地形を全て消すことができます。
地域
『地域』はより細かな編集が可能となります。地形を選択し移動させたり、回転させたり、コピぺや削除、穴を埋めたりできます。
編集
『地域』では1つ1つのブロックに対して編集できましたが、『編集』ではブラシを使ってよりランダムに編集をすることができます。
こちらは実際に使ってみてその効果を確認した方が早いと思います。
まとめ
地形エディタを使うことで簡単に効率よくマップを作成することができます。ゲームの醍醐味はマップだという人もいると思います。自分だけのマップを作ってゲームにオリジナリティを付け加えましょう!
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