前回はRoblox Studioの基本的な見方について説明しました。
Roblox上に表示されるブロックは基本形であるパーツとパーツの組み合わせでできたモデルという2通りが存在します。
パーツ(Parts)とは
パーツとは基本的な部品のことで、ブロック(直方体)・球体・三角柱・角の三角柱(三角錐)・円柱の5つがあります。





これらは『ホーム』タブの『パーツ』をクリックするか『モデル』タブの『パーツ』をクリックすることで3Dビューポート内に追加できます。

モデル(Model)とは
モデルとはいくつかのパーツをひとまとまりにしたものです。Roblox Studio内で作れるほか、3DCGソフトで作ったモデルも読み込むことができます。家具のように直線が多くて簡単なモデルはRoblox Studioで作り、ドラゴンやクリーチャーのように複雑なモデルは3DCGソフトを使って作るなど場合分けをした方が良いと思います。ただし、応用編でも取り上げますが動くモデルを作るにはリグというものを付ける必要があるためかなりの練習を要します。
パーツの選択
パーツの選択は『ホーム』タブまたは『モデル』タブのツールにある『選択』をクリックします。その状態で3Dビューポート内にあるパーツをクリックすると周りが青色に光ると思います。光った状態でパーツをドラッグすると自由に動かすことができます。
パーツの移動
パーツを移動させるには『ホーム』タブまたは『モデル』タブのツールにある『移動』をクリックします。その状態で動かしたいパーツをクリックすると赤青緑の矢印が出てきます。そのうち好きな矢印をドラッグしてみてください。矢印の方向にのみ動いたかと思います。

やや専門的な話をすると3Dの空間ではxyzの3つの方向にどれだけ進むかが決まれば好きなところにパーツを動かすことができます。3Dビューポートの右上を見てもらえればわかるようにxは赤、yは緑、zは青の矢印で、それぞれ90°ずつずれています。
3Dビューポート右上のサイコロのような部分をクリックすると正面(Front)・背面(Back)・右面(Right)・左面(Left)・上面(Top)・下面(Bottom)のそれぞれから見た画面を映し出してくれます。また、サイコロの角をクリックすると斜めから見た画面を見ることができます。

もっと詳しく知りたい人は『xyz座標系』や『ベクトル』といったキーワードで検索してみてください。
パーツの拡大縮小
パーツを拡大縮小させるためには『ホーム』タブまたは『モデル』タブのツールにある『拡大/縮小』をクリックしてください。その状態でパーツをクリックすると先程のように赤青緑の点が出てきたと思います。好きな点をドラッグして動かすと拡大されたり縮小されたりするのがわかるかと思います。

パーツの回転
パーツを回転させるためには『ホーム』タブまたは『モデル』タブのツールにある『回転』をクリックしてください。その状態でパーツをクリックすると赤青緑の円が出てきたと思います。好きな円をドラッグして時計回りか反時計回りに動かすと拡大されたり縮小されたりするのがわかるかと思います。

パーツの複数選択
複数のパーツを選択するにはctrlを押しながらクリックします。選択したパーツの周りが画像のように全て青色になっていれば成功です。なっていない場合は3Dビューポート内のパーツ以外の部分をクリックしてからやり直してみてください。

2つ以上のパーツをまとめて選択する場合には3Dビューポート上でドラッグして出てきた灰色の枠内に選択したいパーツを収める方法でも可能です。
パーツの結合(モデルの作成1)
パーツ同士を重ね合わせた状態で複数選択します。そのまま『モデル』タブのソリッドモデルにある『ユニオン』をクリックします。すると複数あったパーツが1つになったかと思います。

この状態で移動や回転をすると1つのパーツが移動や回転をするようになります。
このように複数のパーツを結合して1つのパーツにしたものをモデルと呼びます。
パーツ(モデル)の分離
結合とは逆に1つのモデルをもとのパーツに分解したい場合は『モデル』タブのソリッドモデルにある『分離』をクリックします。
パーツの交差
複数のパーツの重なっている部分のみを取り出したいときはパーツを複数選択した状態で『モデル』タブのソリッドモデルにある『交差』をクリックします。
先程の球体と直方体の例では下の画像の部分が取り出されました。

ちなみに『交差』した状態で『分離』を押すと元のパーツに分離させることができます。
パーツの反転
反転は少し説明が難しいのですが、選択したパーツを実体がないと判定するものです。複数のパーツを重ねた状態で一方のパーツをクリックし、『モデル』タブのソリッドモデルにある『反転』をクリックすると下の画像のように赤くなると思います。

応用として、反転した状態でパーツを複数選択し、『結合』をクリックすると重なっている部分のうち赤い部分のみが削り取られた状態になります。これを使うことでモデルに穴をあけたり、土管やコップのようなへこみのあるモデルを作ることができます。

モデルの作成2
ユニオンを使ったモデルの他にグループ化によるモデルの作成方法があります。
その方法はパーツを複数選択した状態で右クリックをし、『モデルとしてグループ化』をクリックします。元に戻したい場合は『グループ解除』をクリックします。

どちらの方法でも見た目は同じです。しかし、エクスプローラを見るとModel(モデル)とUnion(ユニオン)という2通りの表記があります。
モデルとユニオンの違い
エクスプローラを見てもらえればわかりますが、モデルはModelの中にPartが入っているのに対して、ユニオンはそれ自体がUnionという1つのモデルになっています。つまり、モデルはパーツ1つ1つに対して変更を加えることができますが、ユニオンは全体に同じ変更を加えることしかできなくなります。
後々紹介しますが、この特性上モデルではパーツごとに色やテクスチャを変えることができますが、ユニオンではそれができません。
パーツ・モデルの削除
いらないパーツやモデルを削除するにはパーツやモデルの上で右クリックをし、『削除』をクリックします。
いらないパーツやモデルを選択した状態でキーボードのdeleteキーあるいはbackspaceキーを押すことでもパーツの削除ができます。

まとめ
- モデル(ユニオン)は複数のパーツから作られる。
- ユニオンは複数のパーツをパーツにしたもの。パーツ⇒パーツ
- モデルはパーツをひとまとまりにしたもの。パーツ⇒グループ
- 交差は重なっている部分のみを取り出す。
- 反転はユニオンと組み合わせることで重なった部分を削ったり穴をあけられる。
- 分離はユニオンや交差・反転したパーツをもとのパーツに戻す。
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