こんにちは、ロブスタのハルです。
いよいよ応用編の登場です。ここではこれまで学んできた基礎知識をもとにより実践的なゲーム開発に役立つ知識を身につけていきましょう。
もし、まだ基礎知識を身につけていないという方はLua言語講座をご覧ください。
最初はオブジェクトブラウザについてです。
オブジェクトブラウザとは
オブジェクトブラウザとはゲーム内で利用できるすべてのクラス・オブジェクト・プロパティ・メソッド・イベントについて調べることができる神機能です。
Robloxにはオブジェクトが多すぎて正直何を使えばいいのか、何が使えるのかがわかりにくいです。
しかし、この機能を使えばそのオブジェクトに対してどんな機能があるのかを調べることができるんです。
使ってみよう
それでは実際に使ってみましょう。
まずはRoblox Studioの表示タブからオブジェクトブラウザを選択します。
これがオブジェクトブラウザです。
え? 英語がいっぱいで怖いですって?
大丈夫です。知っている単語を見ていきましょう。
今回はPartについて調べてみます。左側の英語がたくさん並んでいる部分を下にスクロールしていくとPartというものが出てきます。
右下には概要と書かれていますね。
その下に”A common type of BasePart that comes in different primitive shapes”と書かれています。これは”様々なプリミティブ型のある一般的なタイプのBasePart”という意味です。つまり、一般的な基本となるパーツですよということですね。
オブジェクトブラウザで確認できる情報
プロパティ
プロパティには水色のマークがついています。
例えば、Anchoredプロパティについて確認してみましょう。
bool Anchoredと書いていますね。
これはboolean型のAnchoredメソッドであるということを表しています。
概要には”Determines whether a part is immovabale by physics”と書かれていますが”パーツが動かせないかどうかを物理的に判断する”と言っています。
メソッド
メソッドにはピンクのマークがついています。
Destroyメソッドについて確認してみましょう。
null Destroy()と書かれています。
これは戻り値がないことを意味しています。
概要には”Sets the Instance.Parent property to nil, locks the Instance.Parent property, disconnects all connections, and calls Destroy on all children.”と書かれています。
翻訳すると”Instance.Parent プロパティを nil に設定し、Instance.Parent プロパティをロックし、すべての接続を切断し、すべての子プロパティに対して Destroy を呼び出します。”と書いてあります。このInstanceというのが消したいオブジェクトのことですね。
なので簡単に表すとInstanceの親をnilにすることでこのオブジェクトを消してもいいよと伝え、接続を切断し、すべての子プロパティを消すことでオブジェクト自体を削除するということです。
イベント
イベントには雷マークがついています。
Touchedイベントについて見てみましょう。
event Touched(Instance otherPart)と書いてありますね。
Robloxにはeventという型はないので単純にイベントであることを表しているだけです。
そして、引数の中には丁寧にほかのパーツを入れるということが書かれています。
概要には”Fires when a part touches another part as a result of physical movement.”と書かれています。つまり、”物理的な動きの結果としてパーツが他のパーツに触れたときに発火する。”ということですね。
最後に
このようにオブジェクトブラウザという機能を使えばどんな機能があるのか、そしてそのオブジェクトがどんなプロパティ・メソッド・イベントを持っているのかについて簡単に調べることができます。
この機能を使って、時間があるときに知らない機能について勉強するのもいいですね。
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